生活インフラに不可欠な銅加工製品
みなさんこんにちは。
「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社の代表の畑です!
こんな所にも使われている、生活インフラに不可欠な銅加工製品
みなさんの周りには、どんな「銅加工製品」がありますか?パッと思いつきそうなものでいえば、フライパン、お鍋、ビアタンブラーなどが挙げられるのではないでしょうか。しかし、銅という材料はもっとみなさんの生活に密着しており、さまざまな用途、さまざまな場面で活躍しているのです。
今回は、みなさんの生活をいろんな形で支えている銅の特徴と、代表的な銅加工製品についてご紹介していきます。
材料としての銅の特徴とメリットとは?
以前、「【素材の基礎知識】銅加工に用いる主な銅の種類と特徴」の回でもご紹介しましたが、あらためて銅の特徴やメリットをご紹介していきたいと思います。
銅は電気をよく通す
銅は電気抵抗率が低く、電気を通しやすい物質です。一般的に見られる金属の中では銀に次いで2番目に導電性が高く、電子機器やケーブルなどには欠かせない素材と言えます。
銅は熱を伝えやすい
銅は熱伝導性が高く、こちらも金属の中では銀に次いで2番目とされています。銅でできたフライパンやお鍋などの調理器具は均一に加熱できるため、銅鍋を愛用しているプロの料理人も多いようです。
銅には殺菌作用がある
一般社団法人「日本銅センター」が行ったさまざまな試験において、O-157やインフルエンザなどの菌やウイルスに対して銅の殺菌作用が実証されています。また2008年には米国環境保護庁からも銅の殺菌作用が認められました。院内感染防止を目的に、ドアノブやハンドル部分に銅を利用している病院も少なくありません。
銅は加工しやすい
銅は金属の中では柔らかい部類に入り、曲げる・絞る・削るといった加工が容易です。また加工しても強度が落ちないため、インフラに関わるものから日常生活に使用するものまで、さまざまな製品に使用されています。
銅は耐食性に優れている
銅は表面に保護皮膜が作られるため、腐食の進行を防いでくれる(耐食性が高い)という特長があります。耐食性が高いということは、錆びにくいということ。水・非酸化性酸・アルカリ類・アルカリ性塩類などに対して耐食性があるため、錆びの不安がある環境下でも長期的に使用できます。
銅は見た目が美しい
独特な色彩と光沢を持つ銅は建材などにも使用され、見た目を美しく彩ってくれます。また、空気に触れると酸化し赤褐色から緑青色へと、色の経年変化を楽しむこともできるでしょう。アメリカにある「自由の女神」も表面は銅で作られているため、もともとは10円玉のような色をしていましたが、時間の経過とともに今のような緑青色へと変化していきました。
生活インフラに不可欠な銅加工製品と言えば?
その1:電線
現在の生活に欠かせない電気。銅は電気を通しやすい素材であることから、発電所とみなさんの職場や住まいなどをつなぐ電線などに使用されています。また、電話線・家電製品・電子機器などのコードや機器の内部に至るまで、電気が流れるあらゆる場所で銅は活躍しています。
その2:水道の銅管
加工が容易で腐食に強く、おまけに殺菌作用がある銅は、給水・給湯の中心として長く使われてきました。電気に続いて、生きていくうえで欠かせない水を生活の場へと運ぶ間にも多くの銅が活躍しているのです。
その3:硬貨
普段何気なく使っている硬貨にも、銅が使用されています。「硬貨って言っても、10円玉だけでしょ?」と思うかもしれませんが、現在製造されている貨幣においては、純アルミニウム製の1円玉を除くすべてに銅が使用されています。多くの人の手に触れ、使用されているにもかかわらず、硬貨が衛生的できれいな状態を保っていられるのは、銅の殺菌作用や高い耐食性(防錆び効果)によるものです。
まとめ
今回は、素材としての銅の特長や生活インフラの中で活躍する銅加工製品について、ご紹介しました。
「銅加工製品」と聞いてもパッと浮かばない方も多いでしょう。しかし、実はみなさんの生活の至るところに銅加工製品は存在しており、豊かな生活を支えているのです。
「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社では、創業より銅加工を行っており、高品質・高精度な製品を実現してきました。創業80年の歴史の中で培ってきた技術を用いて、ニーズに沿った加工やご提案をいたします。お気軽にご相談ください。