銅加工・金属加工でおさえておきたい主な加工法とは?
みなさんこんにちは。
「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社の代表の畑です!
銅加工・金属加工でおさえておきたい「6つの主な加工法」とは?
銅加工・金属加工にあまり詳しくない方の中には、「加工の方法は1つだけ」だと思っている方がいるかもしれません。
しかし、実際にはさまざまな加工方法があり、それぞれ用途や用いられる機械は異なります。
今回は、銅加工・金属加工における代表的な「加工の種類」についてご説明していきます。
代表的な6つの加工を覚えておきましょう
銅や金属の加工における代表的な加工方法は以下の6つです。
・切断加工
・切削加工
・研削加工
・NC加工
・プレス加工
・その他の加工
使用される機械ややり方は各加工で異なるため、以下で解説していきます。
その1:切断加工
切断加工とは、文字通り機械を利用して銅や金属を切断するもっともポピュラーな加工方法です。「ガス切断機」や「プラズマ切断機」を用いて金属を溶解させる方法や、「ロータリバンドソー」や「高速切断機」といった機械を使用して鋸や砥石で切断する方法があります。銅や金属の種類によって、最適な切断方法は異なります。
その2:切削加工
切削加工とは、機械を利用して金属を削ったり穴をあけたりする加工方法です。切削加工には、加工の際に機械のほうを回転させる「転削」と、削る対象である銅や金属のほうを回転させる「旋削」という2種類の方法があります。
転削の例として挙げられるのが、フライス盤を使用して穴あけやみぞ削りをする「フライス加工」。一方の旋削では、専用の機械に取り付けられた刃物状の工具(バイト)で金属を削っていく「旋盤加工」がメジャーです。こうした切削加工は、基本的に素材から余分な部分を取り除き、理想のサイズや形状にするための加工と言えます。
その3:研削加工
研削加工とは、バイトやドリルなどを使わず砥石や研磨剤を使用する加工方法です。使用される機械には、金属の平面を磨き上げる「平面研削盤」や金属の内外周面を磨き上げる「円筒研削盤」があります。こうした機械を用いて研削加工をすると、銅などの金属の表面を鏡のように美しく仕上げることが可能です。
その4:NC加工
NC加工とは、コンピューターによって数値を管理された機械(NC工作機械)を用いる加工方法です。「マシニングセンタ」や「NCフライス盤」などを使用して加工を実行します。コンピューターの管理下で加工されるため、サブミクロンレベルのオーダーにも対応可能です。精度が高いだけでなく、生産スピードも特筆すべきものがあります。
その5:プレス加工
プレス加工は、押し付ける力を利用して銅などの薄い金属板を切ったり、曲げたり、金型に押し込んだりして求められる形状を作り上げていく加工方法です。切る作業を「せん断加工」、曲げる作業を「曲げ加工」、金型に押し込む作業を「絞り加工」と言います。畑鉄工では、セットプレス機、油圧万能プレス機、ブレーキプレス機などの最新鋭の機械設備を用いて高度なプレス加工ニーズに対応しています。
その6:その他の加工
前述した以外の加工方法として覚えておきたい加工方法には、鋳型に溶かした金属を流し込んで形を作る「鋳造」や、熱によって金属同士を接合させる「溶接」などがあります。鋳造には「可傾式坩堝炉」、溶接には「ガス溶接機」や「交流アーク溶接機」といった機械・装置が利用されます。どちらも低コストで大量生産ができるというのがメリットです。
まとめ
今回は、銅加工・金属加工の種類や使用される機械などについてご説明しました。それぞれ加工方法には特徴があり、銅・金属をどう加工したいかによってベストな方法は異なります。
「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社ではさまざまな銅加工技術を駆使してお客様のご要望にあった加工製品をご提供しています。最適な方法や目的を実現するための銅製品などをご提案することも可能ですので、お気軽にご相談ください。