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銅色ってどんな色?カラーコード・RGBと赤褐色から緑青への変化を解説

銅色ってどんな色?カラーコード・RGBと赤褐色から緑青への変化を解説

銅色ってどんな色?カラーコード・RGBと赤褐色から緑青への変化を解説

こんにちは。「銅加工.com」を運営する株式会社ハタメタルワークス、代表の畑です。

デザインや塗装で「銅色を使いたい」と思ったとき、具体的な数値がわからず色見本を探し回った経験はないでしょうか。ロゴやWebサイトの配色、模型や建材の色合わせなど、銅の色を再現したい場面は意外と多いものです。

先に結論をお伝えすると、Web上の色見本では銅色の代表的な近似値としてHEX #B87333(RGB 184,115,51)がよく使われています。ただし、これで話が終わらないのが銅の面白いところ。銅は時間とともに色が変わる金属なので、「銅色」と呼べる色はひとつではありません。磨いたばかりの赤みの強い色から、寺社の屋根で見かける落ち着いた緑色までの幅が、すべて銅の色なのです。

この記事では、銅色のカラーコードと近い色との違い、そして赤褐色から緑青へと移り変わる経年変化について、1935年から銅加工を専門にしてきた立場から整理します。

 

銅色とは?基本の色と特徴

銅色は、赤みを帯びたオレンジがかった褐色を指します。金や銀のような黄色・白ではなく、赤に寄っているところが特徴です。身近な例では10円硬貨が近い色ですが、あれは正確には銅95%前後の青銅であり、厳密に言えば純銅よりわずかに赤みが抑えられています。それでも、日常的に目にする「銅の色」としては十分な手がかりになるでしょう。

やや厄介なのは、同じ「銅」でも合金の種類によって色味が変わる点です。混ぜ物のない純銅は赤みがもっとも強く出ます。亜鉛を加えた黄銅(真鍮)は金に近い黄色寄りになり、スズを加えた青銅(ブロンズ)は赤みが落ちて渋い茶色に近づきます。青銅はスズの割合が増えるほど白っぽくなるため、同じ「青銅色」でも組成次第で見え方が違ってきます。

さらに厄介なのが表面の状態です。鏡面まで磨いた銅と、ヘアライン仕上げの銅、酸化が進んで少しくすんだ銅は、色番号としては近くても目に映る印象がまったく違います。金属の色は「顔料の色」ではなく「反射の仕方」でできているためです。この点は後述する再現のコツにも関わってきます。

 

銅色のカラーコード・RGBの目安(色見本)

Webやアプリのデザインで銅色を指定する場合、まず候補になるのがHEX #B87333です。RGBに換算すると赤184・緑115・青51で、色の分類としては深い橙系にあたります。

ここで前提をひとつ押さえておきたいのですが、「銅色」に国際的に統一された単一のHEX値があるわけではありません。CSSの標準色名にもcopperは含まれておらず、数値は色見本サイトやカラーパレットごとに異なります。本記事では、デザイン上の目安として#B87333を採用して話を進めます。近い色の例としては、CSS標準色名でchocolateとされる#D2691Eや、バーントシェンナ系として紹介されることのある#E97451などがあり、少し明るく華やかに振りたいときの選択肢になります。色名と数値の対応はカラーデータベースによって違ってくる点にご注意ください。

出典:CSS Color Module Level 4|World Wide Web Consortium(W3C)

金属の色を単色ベタで塗ると、ほとんどの場合「茶色い面」に見えてしまいます。銅らしさはハイライトと影の差から生まれるので、明るい側を#E8B08A程度、暗い側を#6E3B1F程度に振ったグラデーションを重ねると、金属らしい艶が出ます。印刷物であればメタリックインキや特色を検討したほうが再現性は上がるでしょう。

配色として使う場合は、面積の扱いにも気を配りたいところです。#B87333は彩度が高く重さのある色なので、背景全体に敷くと画面が暗く沈みやすくなります。ボタンや罫線、見出しの下線といったアクセントに絞り、地色はベージュやアイボリー、あるいは濃紺やダークグレーに任せると銅の質感が際立ちます。相性のよい組み合わせとしては、紺(#1F3A5F前後)と合わせて重厚に見せる方向と、生成り(#F5EFE6前後)と合わせて工芸品らしい柔らかさを出す方向の二つが使いやすいでしょう。

印刷でおおよその見当をつけたい場合、#B87333はCMYK換算でC0・M38・Y72・K28前後にあたります。ただし変換値は使用するカラープロファイルによって変わるため、あくまで出発点として扱ってください。

ここまでに挙げた数値はいずれも一般的な目安です。モニターの発色設定や印刷用紙の質、照明の色温度によって見え方は変わりますので、最終的な色決めは実物やプルーフでの確認をおすすめします。

銅色/青銅色/黄銅色/カッパー色/ブロンズ色の近似色比較

「銅色」の周辺には、混同されやすい色名がいくつも並んでいます。以下は、Web上の色見本で使われることのある代表的な近似値です。金属素材としての銅・青銅・黄銅の実物色を測定した標準値ではなく、色名とHEX値の対応も統一されていない点を踏まえてご覧ください。

色名 HEX RGB どんな色か
銅色/カッパー(Copper) #B87333 184, 115, 51 赤みのある橙褐色。磨いた銅のイメージ
青銅色(せいどうしょく) #9A6229 154, 98, 41 銅色より暗く、赤みを抑えた渋い茶
ブロンズ(Bronze) #CD7F32 205, 127, 50 メダルなどで使われる明るめの橙褐色
黄銅色/ブラス(Brass) #B5A642 181, 166, 66 真鍮の色。黄色〜金色寄りでくすみがある
緑青色(ろくしょういろ) #47885E 71, 136, 94 経年変化が進んだ段階の青みがかった緑

素材名としては、copperが銅、bronzeが青銅、brassが黄銅に対応します。ただしデザインの分野では「ブロンズ」が銅褐色全般を指す場合もあり、青銅色とブロンズが別の数値で掲載されることも珍しくありません。混同が起きるのは、銅像が英語でBronze Statue、銅メダルがBronze Medalと呼ばれるように、日本語の「銅」と英語の呼び方がずれている場面があるからです。銅と青銅の関係を整理したい方は、銅・青銅(ブロンズ)の違いと英語表記を先に読んでいただくと理解が早いと思います。

出典:#b87333の色見本とカラーコード|原色大辞典

 

なぜ銅は色が変わるのか(赤褐色→黒褐色→緑青の経年変化)

銅にいくつもの色があるのは、一枚の銅が時間とともに姿を変えていくからです。おおまかには、赤橙色から褐色、暗褐色を経て、長い年月のあとに緑青色へと移っていきます。

きっかけは酸化です。銅が大気中の酸素や水分に触れると、まず表面に酸化第一銅(Cu₂O)を中心とする褐色系の薄い皮膜ができます。その後、大気中の二酸化炭素や硫黄成分、塩分などと反応し、環境に応じた腐食生成物がその外側に重なっていきます。黒色の酸化第二銅(CuO)が生じることもありますが、自然環境で必ず経由する段階とは限りません。

緑青の成分も周囲の環境によって変わり、塩基性炭酸銅のほか、塩基性硫酸銅や塩基性塩化銅などが含まれます。銅板屋根などに育つ緻密で安定した皮膜には、内側の銅の腐食を抑える働きがあります。ただし皮膜の成分や保護性は、大気環境、塩分、雨の当たり方、素材が純銅か銅合金かによって変わるため、緑色になれば一様に守られると考えるのは早計です。銅の酸化と変色への具体的な対処法は、ブスバーの変色は銅の酸化が原因?錆を防ぐメッキ処理の基本と選び方で詳しく扱っています。

出典:Atmospheric corrosion of copper and the colour, structure and composition of natural patinas on copper|Corrosion Science

変化の速さは環境次第

屋外に比べて屋内での変色はゆるやかですが、それでも湿気がこもる場所では進みます。巻いた銅線の内側や重ねた銅板の隙間は水分が乾きにくく、そこだけ先に色が濃くなることも珍しくありません。素手で触った指の跡がうっすら残るのも同じ理屈で、皮脂と水分が付いた部分から酸化が始まるためです。加工現場で銅を扱うときに手袋を使うのは、傷の防止だけでなく変色を避ける目的もあります。

建築用の銅板屋根では、施工直後に雨や大気中の成分の影響で一時的に黒っぽく見えることがあります。日本銅センターの資料では、この薄い酸化膜は雨や砂塵によって減耗し、その後は通常の酸化被膜が形成されて3〜6か月後には茶色へ変わると説明されています。ただし、これで色が止まるわけではありません。新しい銅板の光沢は1か月ほどで落ち着き、そこからいくつかの段階を経て緑青色へ向かっていきます。

一方で、必ず緑青になるとも限りません。建物の立地条件や屋根の形状によっては黒褐色のまま緑青が生じないことがあり、雪国では生成が遅れがちだとされています。同じ屋根でも勾配や方角、雨の当たり方で進み方が違うため、全面が均一な色になるわけではない点も知っておくと安心でしょう。

出典:銅屋根との上手なつきあい方|一般社団法人日本銅センター

 

経年変化を活かした使われ方(建築・銅像・モニュメント)

この色の変化は、欠点ではなく意匠として積極的に使われてきました。大阪城の屋根やニューヨークの自由の女神、鎌倉の大仏が緑がかって見えるのは、いずれも銅の表面に緑青が育った結果です。緑青は顔料としても古くから使われ、寺院や仏像の彩色に用いられてきました。なお、かつて広まった「緑青は猛毒」という説は否定されていますが、これはあらゆる量や用途で無害という意味ではありません。銅と人体の関わりについては、銅イオンの抗菌作用と安全性で整理しています。

緑青の出方や最終的な色は、都市部・海岸部・工業地域・田園地域といった環境条件によって変わります。大気中の硫黄成分や塩分によって緑青化が速まる場合がある一方、雨が当たりにくい場所や汚れが堆積する場所では、黒褐色やまだらな状態が長く残ることもあります。竣工時から経年色を求める場合は、茶色・黒褐色系には硫化着色、緑青色には人工緑青処理や緑青調塗装といったように、希望する色に応じた方法が選ばれます。処理方法によって色調も耐候性もその後の変化も違うため、まとめて「古美色」と一括りにはできません。

出典:Corrosion Protection & Resistance: Statuary and Patina Finishes|Copper Development Association Inc.

製品づくりの現場でも、この特性とどう付き合うかを最初に決めておくことが重要です。銅本来の赤みを見せたまま変色を抑えたいのであれば、透明なクリア塗装や変色防止処理が候補になります。一方、ニッケルやスズなどのメッキ処理は変色防止や導電性・はんだ濡れ性の確保には有効ですが、表面の色はメッキ金属の色に変わります。弊社でも「納品時の色をできるだけ維持したい」というご相談は少なくありませんが、持続期間は処理方法や使用環境によって大きな差が出ます。そのため、どのくらいの期間・どんな環境で使うのかをうかがったうえで仕様をご提案しています。色をどう見せたいかは、加工方法と同じくらい早い段階で共有していただきたいポイントです。

 

まとめ:銅色は「一色」ではなく時間の幅を持った色

デザイン上の目安としてよく使われる銅色はHEX #B87333(RGB 184,115,51)ですが、青銅色は#9A6229、真鍮色は#B5A642、緑青色は#47885Eと、同じ銅系の中でも色は大きく振れます。しかもこれらは統一規格ではなく、色見本ごとに数値が違います。合金の種類、表面の仕上げ、置かれた環境と年数によって、銅は違う顔を見せる素材だと考えるとわかりやすいでしょう。デザインで使うなら単色ベタではなくハイライトと影をつけること、実物で使うなら変色をどこまで許容するかを先に決めておくことが、失敗を減らすコツになります。

株式会社ハタメタルワークスは1935年の創業以来、銅を中心とした金属加工を専門に続けてきました。マシニング・プレス加工からロウ付け、メッキ・絶縁加工まで対応しており、変色対策を含めた表面処理のご相談も承っています。銅製品の見た目や仕上がりでお悩みのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

監修者情報
代表取締役 畑 敬三
不動産売却と不動産買取の専門店日本橋ホーム株式会社 株式会社ハタメタルワークスは、産業用電池や車輌機器向けの「銅加工」を専門とし、昭和10年の創業以来「誠実な対応」と「確かな製品」で信頼を築いてきました。迅速な対応により最短翌日納品が可能で、小ロットにも対応します。「小さな一流企業」を目指し、「銅加工ならハタメタルワークス」と評価されるまで成長。今後も独自の価値を提供し続けます。 詳しくはこちら

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